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仏間や和室をリフォームして使用するときに知っておくこと

かつての日本では、家のほとんどの部屋は和室であり、そのうちの一つが仏間として使用されていました。そのため、今でも昔ながらの家では、そのような間取りが残されているところが少なくないのですが、そのままでは現代の暮らしには不便を感じるケースもあるため、リフォームしてより住みやすい家にする必要があります。

仏間や和室をリフォームするに際して、まず検討すべきポイントは、そのまま和の空間として使うか、それとも洋室にしてしまうかという点です。もし、和室のまま使用し続けるのであれば、古くなった畳を交換したり、新たに床の間や押し入れを設置したりするだけで十分でしょう。ただの和室に床の間を設置すれば、応接室や仏間としても使用できるようになりますので、来客や親戚付き合いが多い家の場合には、そのようなリフォームを検討してみるのも一案です。この場合、大きな工事は必要ないため、リフォームに要する費用も100万円以下で済むでしょう。

仏間や和室をリフォーム

一方、仏間や和室を改築して和室にする場合には、より大掛かりな工事が必要になります。少なくとも畳を撤去してフローリングを敷設しなければなりませんし、天井も元のままでは洋室の雰囲気にそぐわないので、張り替えた方がよいでしょう。さらに、床の間や押し入れがもともとある場合には、それらを取り外すための工事もしなければなりません。一通りリフォームするとなると、費用も100万円を超えてくるので、本当に洋室にリフォームした方がよいかどうかをしっかりと見極めたうえで判断しなければなりません。家族に相談せず自分だけで決めてしまうと、後になって「和室のままの方がよかった」と言われて口論になったりしますので、仏間や和室を洋室にするような大規模なリフォームを実施する場合には、必ずあらかじめ同居している家族に相談するようにしましょう。なお、歴史のある家の仏間に手を入れる場合には、親族にも同様に相談しておくと安心です。